ちなみに今作でパートナーにクルーズさんを選ばれた経緯などもお教えいただけますか?
渕上貴史氏(以下、渕上)
クルーズさんと言えばMobageの『アヴァロンの騎士』などが有名で、開発はもちろん運営に関しても経験豊富で信頼できる会社さんです。この企画の話をしたところ、分厚い企画書とゲームのモックを作ってきてくれたのですが、そのモックの出来がすごくよかったんです。更にスタッフのかたの情熱と愛情がたっぷりつまったFFXIプレイ歴をまとめた資料もありまして、クルーズさんなら安心して一緒に開発を進めていけると思ったことが最大の理由です。実際に制作をしていく中で、お互いに意見を出し合いながら最善の着地点を見つけられているので、とてもよい関係で開発を進めていますよ。
MMORPGがベースにあるとなると、アップデートの頻度なども多いのではないでしょうか?
渕上
そうですね。ですが、ロードマップについてはすでにいろいろ決まっているものもあるのでご安心ください。たとえば、最初に選択できるジョブは『FFXI』の特定のジョブのみですが、リリース以降に随時追加していく予定です。
『FFXI』のジョブが登場するとのことですが、世界観以外で『FFXI』との共通点はあるのでしょうか?
渕上
ずばり、シナリオです。
おお!
渕上
ネタばれにならない範囲でお話しますと、現状まずは全20章のストーリー構成を考えていて、リリース時に何章までを実装するかはまだ確定していないのですが、リリース以降数章ずつアップデートの際に解放していく予定です。ですが『FFXI』のシナリオを丸々再現するのは難しいので、『FFXI』のシナリオを集約したものになります。その中では『FFXI』の主要NPCも登場することになるので、『FFXI』の雰囲気はしっかり出ているものになっていますよ。
『FFXI』ではサンドリア、バストゥーク、ウィンダスの三国からプレイヤーの所属国を選びますが、今作ではどうなりますか?
渕上
本作では、みなさんサンドリアからスタートします。フリーtoプレイのゲームなので、ずっとメインのストーリーがあるわけではなく、イベントなどを使っていろいろな国やフィールドに挑む形をとれればと考えています。コラボなどをした際には、ほかのゲームにまつわる国が登場する可能性もありますよ。
BGMなどはいかがでしょうか?
渕上
BGMも『FFXI』ファンのかたにはなじみ深い楽曲を採用しています。さらに『FFXI』のBGMを作ってきた水田直志には、本作に向けて新曲を何曲か書き下ろしてもらっています。
ミッションやクエストはありますか?
渕上
もちろんあります。メインとなるクエストでストーリーを進めつつ、バトルやお使いクエストなどを受注して遊んでいただけます。
調理や錬金、釣りなどの要素はいかがでしょうか?
渕上
当初は導入も考えたのですが、スマホのゲームとしてはやることが多くなりすぎると大変ですし、『FFXI』を知らないユーザーは戸惑ってしまう可能性もあるので、クエストの進行、装備の強化、キャラクターの育成に集中して頂ければと思い、要素を絞りました。
フィールドでの操作はどういったものになるのでしょうか?
渕上
目的地をタップすると自動で歩く形になります。移動中でも手軽に操作できるようにと気を遣っています。
バトルについても教えていただけますか?
渕上
バトルはシンボルエンカウント制で、アクティブタイムバトルを採用しています。ひとつのフィールドに20人程度のプレイヤーが同時に参加できるように調整をしているのですが、誰かがバトルをしているときに、他プレイヤーが飛び込みで参加することも可能です。協力して敵を倒したときでも、報酬や討伐数が分散することはないので、協力するメリットしかない。みんなでいっしょに戦う方向性に仕上げています。
次回に続きます。
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